福岡の中心地「天神」まで電車で10分。近くには漫画『サザエさん』の作者、長谷川町子さんゆかりの地である「サザエさん通り」や、福岡タワーがあり、一方でそばを室見川が流れ、田園もたくさん残る土地にあるのがアン・シャーリー保育園です。
こうした自然にも恵まれた環境であるため、この地域は子育て世代が増加しています。
園に隣接して「コレクティブハウスひまわり」という介護施設もあり、常にお年寄りと触れ合えるようにもなっています。
園名は、カナダの作家ルーシー・モンゴメリーの代表作「赤毛のアン」の主人公に由来します。アン・シャーリーのように物事に素直に感動し、絶えず前向きに生きるように子供たちを育てていくことを目標として、保育活動が行われています。
園児たちは0~6歳の約150名。園は、森信三先生の立腰、躾の三原則を根本に、未来に生きる園児一人一人の無限の可能性を開く教育に取り組まれています。特に大切にしている活動は、石井方式の絵本指導です。漢字かな交じり文の絵本で夢を大きくふくらませ、楽しみながら自然に絵本が好きになり、子供たちは豊富な言葉を身に付けているようです。石井方式を始めて5年になりますが、毎朝の絵本指導の継続で、集中力、聞く力、そして言葉で表現する力を身に付けてきました。今年の5歳児は、言葉から来るイメージが理解できるようになって、石井方式以外の絵本でもスラスラ読めるようになっています。また、行事の練習などでも集中しており、表現力も豊になったそうです。保護者の方からは、例えば、「雨」と「飴」や、「二羽」と「庭」との違いがわかり、日常で漢字に興味を示し驚いているとの声が寄せられています。
職員のモットーは、「笑顔と対話 日本の心を継承し前進する」です。そして、同園は「教育は子供に幸福な生活をなさしめるのを目的とする」との信念のもと励まれています。その中で、石井方式を通して子供たちとの信頼関係を深め、慈愛あふれる保育活動の展開を目指しています。アン・シャーリー保育園は、設立されて今年で7年目の若い園。小学校へ上がる子供たちの基礎作りに、ますます熱い思いで取り組まれています。