和の文化を継承する教育を提案
和の文化を継承する教育を提案する幼児指導者セミナー「NIPPON BRAND」を、大阪市中央公会堂で開催しました(幼年国語教育会主催、登龍館後援)。
まず、国語教育・道徳教育等がご専門の野口芳宏先生(植草学園大学名誉教授)に、「幼児からの言葉・道徳教育の必要性」と題し講演していただきました。
野口先生は、教育の根幹は心の教育であり、心を育むのは言葉であるため、言葉の教育が重大であると語られました。また、「研修」とは、子供を対象とし子供を良くするための「研究」と、教員自身を対象とする「修養」の両面があるのに、最近の研修は研究に偏り、修養という自らを高める方面がおろそかになっていると指摘されました。
最後は日本で独自に発達し、教育効果の高い紙芝居の特長を解説し、野口先生ご自身が制作に携わった紙芝居を実演。演者と対話する形式の紙芝居に、会場は盛り上がりました。
続いて、園児の指導法などを映像を交えて紹介しました。
立腰指導では、その理念と実践法を分かりやすく解説しました。
絵本指導では、漢字かな交じり表記という石井方式の合理性や、長年の研究によって導かれた指導法を解説。そして、絵本読みを楽しくする秘訣なども紹介しました。
ひらがな書き指導では、ひらがなの成り立ちについて歴史をひも解き講義。そして、鉛筆の持ち方から大判のひらがなカードを使用した書き方指導法まで、実践的に紹介しました。
それらに加えて、石井勲先生が幼児への漢字教育について語るビデオなども上映しました。