強戸こども園 公開保育 〜0歳から9つまでの一貫教育〜を開催(2024年6月21日・6月22日)
2日間にわたって、群馬県太田市にある強戸こども園にて公開保育を開催しました(幼年国語教育会主催、強戸こども園協力、登龍館後援)。北海道から九州まで120名を超える方々にご参加いただきました。
石井方式を導入して6年目となる強戸こども園は、令和3年度から「石井方式」を主とした学童(小学1年生〜3年生対象)も開設。学校から帰ってくる子供たちが毎日、学年別で音読やワークなど石井方式の授業を1時間ほど受けています。
初日は学童の公開授業が行われました。1年生は3か月前まで幼児だったとは思えないほど立派に音読。さらに2・3年生の特別合同クラスでは、中高生が読むような古典などを、全員が声と心をぴったり合わせて見事に音読していました。
2日目は、園舎で2歳から年長までの公開保育を開催。
強戸こども園は「国語力・音楽・体育」を「教育の三原色」と定めて柱とし、エントランスには「教育の三原色」に取り組む様子が展示され、見学者は見入っていました。
各教室の大きなホワイトボードには、登園する子供たちに宛てて先生からのメッセージが漢字かな交じりで記されており、子供たちは今日は何が書いてあるのだろうと興味津々で、嬉しそうに読んでいました。漢字クイズや季節の歌なども漢字カードを貼りながら行い、目と耳を使うため子供たちは常に集中しています。
そして、どのクラスでも目を見張るのが、立腰と呼名(出欠確認)の言葉がけ。先生が一人ひとりに丁寧に向き合い、子供たちは先生に愛され認められていると安心感を抱いているようです。これにより「保育がより楽しく楽になった」と仰る先生も。そして、子供たちが大好きな漢字かな交じり絵本や漢詩漢文、名詩名文の音読などへと進みます。どの学年も気持ちよさそうに朗々と音読していました。
園長の田口先生からのトップダウンに現場の先生方の素直さ、熱心さが応え、石井方式導入6年目とは思えないほどの指導ぶりでした。
午後は教育心理学者の榎本博明先生による「読書や読み聞かせが『生きる力』につながっていく」と題した教育講演で、専門家の調査結果に基づく目から鱗の内容でした。
「来てよかった」とのお声がたくさん聞かれた2日間になりました。