伊勢物語 三河八橋を歩く(2022年10月22日)
待ちに待った日がやってきました。新型コロナの世界的流行のため2年間実施できなかった学習ハイキングの日です。当日は、絶好のハイキング日和。来春卒業する3年生を中心に51名が2台のバスに乗り込み笑顔で出発しました。
最初に訪れた地は、三河八橋の八橋かきつばた園です。ガイドボランティアさん6名が、当地ゆかりの在原業平の人物像や八橋の謂(い)われなどを中心にお話しくださり、子供たちも熱心に耳を傾けていました。業平像の前では、『伊勢物語』「東下り」の一節を全員が立派に朗誦しました。
次に向かった地は、花と緑のテーマパーク、デンパークです。秋の草花に囲まれて、メルヘン号に乗車。クイズ大会で盛り上がった後は、楽しいお弁当タイムです。芝生広場で食べる子供たちの笑顔が印象的でした。
昼食後は、クラブハウスでマグカップの色付けです。持参したイラストなどを見ながら、思い思いに絵や文字を描いていきました。それが終わると窯で焼きます。出来上がりが楽しみです。
子ども広場では、国内最大級のアスレチック遊具、長さ55メートルのローラー滑り台などを楽しみました。
最後は、お土産ショップ。「何を買おうかな?」と、目を輝かしてお気に入りのものを選んでいました。
帰路のバスの中で、焼き上がった世界に一つしかないマグカップを受け取り、大事そうにぴのきおバックの中にしまっていました。
まだまだコロナは収束していない状況ですが、子供たちにとっては、秋を楽しく満喫した1日だったに違いありません。
千年以上昔、美しく咲き誇るかきつばたを前にして、即興で詠み上げた「から衣 着つつなれにし つましあれば はるばるきぬる 旅をしぞ思ふ」。子供たちが、在原業平のように素晴らしい短歌を詠える大人に成長してほしいという願いのもと、学習ハイキングは終了しました。