新美南吉 生誕の地を訪ねて(平成28年10月22日)
今年は、『ごん狐』で有名な童話作家・新美南吉が生まれ育った半田を訪れました。
会長の清水良明先生を団長に総勢65名が、最初の目的地ミツカンミュージアムへと向かいました。酢作りの歴史や食文化の魅力に触れることができる体験型博物館です。江戸時代に活躍していた、長さ約20メートルの「弁才船」に乗り込み、甲板の上から大型映像で半田から江戸までお酢を運ぶ航海を擬似体験し、子供たちは大はしゃぎ。
次に訪れた新美南吉の生家は、あまりにも小さく子供たちもびっくりしていましたが、古き良き時代の暖かさや懐かしさのこもった家でした。生家を後にして、『ごん狐』の中で兵十が鰻(うなぎ)を捕っていたとされる矢勝川沿いの土手を新美南吉記念館までゆっくりと歩きました。敷地内のごん狐広場で楽しくお弁当を食べた後、館長さんより南吉にまつわる話をお聞きしました。その後、ステージに上がり『赤い蝋燭』を立派に朗読し、清水先生、館長さんからもお褒めの言葉を頂戴しました。館内に入ると、館長さんから紹介のあった、『ごん狐』に出てくる「はりきり網」「井戸」などを興味深く観察していました。
最後に訪れた場所は、INAXライブミュージアムです。「世界のタイル博物館」内で館長さんより説明を受けた後、紀元前から近代までの世界各国の色々な美しいタイルを順に見学し、タイルの歴史を学ぶことができました。続いて、男女に分かれて体験教室です。男子は、土・どろんこ館で「光るどろだんご」作り。粘土の玉を削り、色付けした後、瓶(びん)の口で磨いていきます。少しずつ光っていくどろだんごに歓声が上がりました。女子は、陶学(とうがく)工房で「モザイクアート」です。1センチ四方のカラフルなモザイクタイルを並べてアート作品を作りました。ハート型や家の形など自由な発想で楽しく並べていく姿が印象的でした。
終日、好天に恵まれ小春日和の中、半田の地を歩いた子供たち。いつの日か、彼らから新美南吉のような童話作家が出ることを楽しみに、学習ハイキングを終えました。